Magical 8bit Plug VSTiバージョン
by Yokemura(YMCK) http://www.ymck.net/
 
Magical 8bit Plug について
 
Magical 8bit Plug は、往年の8bitゲーム機のようなシンプルな音を作るプラグイン形式のソフトシンセです。Macintoshでは Logic, Digital Performer, GaragebandなどのAudio UnitsプラグインをサポートするMac OSXアプリケーション内で、Windowsでは、CubaseなどのVSTインストゥルメント(VSTi)をサポートするアプリケーション内で、それぞれご使用いただけます。8bitゲーム機の音色のうち、方形波・パルス波などは、普通のシンセ/ソフトシンセの波形に含まれることが多いのですが、疑似三角波・ロービットノイズを再現できるものはなかなか見当たりません。Magical 8bit Plugでは、そのような音色をサポートすることで往年のゲームミュージックのようなサウンドをよりリアルに再現します。
 
特徴
 
  • ピコピコサウンドの基本「方形波」に加えて、8bit機特有の音色である「疑似三角波」「ロービットノイズ」の計3音色をサポート
  • ADSRによるエンベロープ設定
  • ピッチベンドに対応、ベンドレンジを変更可能
  • 方形波と並ぶ基本波形「パルス波」もサポート
  • 「ピュー」「ポヨン」といった効果音作りに便利な周波数スウィープ(自動音程変化)機能搭載
 
ファイル構成
 
  • お読みください.html:説明書(このファイルです)
  • magical8bitPlug3.dll : プラグイン本体
  • waves.gif, ADSR.gif:説明書用の画像ファイル
  • logo.gif:ロゴ画像ファイル
  • magical8bitPlugSample.mp3:サンプル曲のmp3ファイル
  • magical8bitPlugSample.mid:サンプル曲のmidiファイル
 
インストール
 
VSTi対応アプリケーションのVSTプラグインフォルダに「magical8bitPlug3.dll」をコピーして完了です。
アプリケーションのプラグインメニューに「Magical 8bit Plug」が追加されていることを確認してください。
 
アンインストール
 
アプリケーションのVSTプラグインフォルダから「magical8bitPlug3.dll」を削除してください。
 
使い方
 
起動
ホストアプリケーションを起動し、Magical 8bit Plugを使用したいトラックに「Magical 8bit Plug」を割り当てます。(詳細はお使いのホストアプリケーションの説明書をご参照ください。)

設定
設定パネルで、以下の項目を設定します。

OscKind : 波形の種類を選択します。

  • square:方形波
    電圧の高・低だけで作れる最もシンプルな波形です。ピコピコサウンドの基本といえます。
  • triangle:疑似三角波
    三角波を8bit機の処理能力の限界内で擬似的に再現した波形です。ベースなどに適しています。波形のギザギザによるビービーというノイズが特徴で、8bitっぽさの演出には欠かせない音色です。
  • noise:ノイズ(ロービットノイズ)
    ランダムな波形です。これも8bit機の処理能力の限界から普通のシンセ等の出すホワイトノイズよりも荒々しい音色になります。
 
OscKind image
 
Volume :ボリュームです。
特にコンプレッション処理等をしていないため、和音数が多いと音量が増加してすぐ割れてしまいます。そのような場合はあらかじめ音量を下げておいてください。

Attack, Decay, SusLevel, Release : エンベロープ(音の立ち上がり・減衰)を設定します。
Attack:鍵盤を押してから音量が100%に達するまでの時間
Decay:音量が100%に達してからSusLevelにまで減衰する時間
SysLevel:Decay後、鍵盤を離すまでの間維持される音量
Release:鍵盤を離した後音量が 0 になるまでの時間

Bend Range : ピッチベンドの振れ幅を設定します。
2.0 で1音、12.0で1オクターブの振れ幅になります。

 
 
「それっぽく」するコツ
 
往年の8bitゲーム機のようなサウンドを表現するには音源設定・アレンジにも多少のコツが必要です。

アレンジのコツ

  • 和音数は、
    方形波:2和音, 疑似三角波:1音(モノ)
    ノイズ:1音(モノ )が
    基本ですので、このくらいの和音数にとどめるとよいでしょう
  • ベロシティは一定値が基本です。あまり表情豊かにベロシティをつけるとそれっぽくなくなります。要所で2段階くらいに強弱をつけるのは効果的かもしれません。
音源設定のコツ
  • 疑似三角波は、本来エンベロープがかかりませんので、SusLevel=1.0 で使用するとよいでしょう。
  • Releaseは、基本的に 0 にしておくのがベターです。
  • ただし、疑似三角波では、Release=0 だと音の切り際にプツプツというノイズが発生するので、Release=0.01 くらいに設定しておくとこれを回避できます。
  • ゲーム機では他にパルス波なども使われますが、これは普通のシンセなどに含まれていることが多いのでそれをお使いいただけばよいと思われます。
 
サンプル曲について
 
サンプルとして、mp3ファイルの他に midiファイルを同梱しています。
VSTiをサポートするアプリケーションにインポートしてお試しください。
midiファイルには、プラグイン設定の情報は含まれていません。mp3ファイルと同様の演奏にするためには、各トラックにMagical8bitPlugを割り当てたうえで、各トラックのパラメータを以下のように設定してください。

Track1:
OscKind = square
Volume = 0.30
Attack = 0.00
Decay = 0.00
SusLevel = 1.00
Release = 0.00
BendRange = 8.4

Track2:
OscKind = triangle
Volume = 0.50
Attack = 0.00
Decay = 0.00
SusLevel = 1.00
Release = 0.01
BendRange = 2.0

Track3:
OscKind = noise
Volume = 0.25
Attack = 0.00
Decay = 0.05
SusLevel = 0.51
Release = 0.00
BendRange = 2.0

Track4:
OscKind = noise
Volume = 0.25
Attack = 0.00
Decay = 0.06
SusLevel = 0.00
Release = 0.00
BendRange = 2.0

 
変更履歴
 
2005/3/10 - ver0.1リリース
2005/4/12 - ver0.1.1 : Logic7の互換性チェックを通らない問題を解消
2006/6/19 - ver0.2リリース
: 音色・機能を増強。パルス波の追加と、周波数スウィープ機能を新搭載。
: プログラマーNaka氏の移植によりVSTインストゥルメント(VSTi)版も登場。
 
著作権等
 
本プラグインはフリーソフトウェアです。
著作権はYokemura(YMCK)が所有しています。
本プラグインの営利目的での再配布・販売等を禁じます。
非営利目的での配布等についてはご相談ください。
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